【荒ぶる】スタック147で真5愚鈍挑戦!【強化道】
砂漠界は前代未聞のインフレが起きていた。
過去はスタック100なんて想像を絶する苦痛を得て、ようやく手に入れられるスタック・・・それがちょっとした記念で配られる。
人々は真5へ挑戦し、挫折を味わいながらも確実に新ステージへと踏み出していた。
が、私は強化する気など全くない。真5に挑戦するやつなんて馬鹿だ。真4を作って金にする。それが私の使い道だった。
里山 哲男 38歳 独身
私は今日も変わらず会社へ行き、適当にネットで時間を潰し、定時に帰りビールを飲む。
・・・そのはずだった。上司の一言があるまでは
上司「あー里山君。君にはオーディリタへ転勤してもらうことになった。もう38歳。さすがに・・・ねぇ?君、真5くらい持ってるんだよね?え?持ってないの!?その歳で!?はーそれじゃあさっさと作って転勤に備えてね」

・・・私は自宅へ帰りゴミ箱を蹴り上げた。
「クソが!オーディリタだと・・・あんな地域!真4愚鈍で歩けるわけねぇだろうが!」
これは実質的なリストラ宣言であった。この前も使えない48歳の男がオーディリタへ転勤されることになった。彼は真4愚鈍で旅立ち、翌日にはクマのようなモンスターに腹パンされ、愚鈍の葉をむしり取られたという。それから彼は魂の抜けた人形になってしまった。
まずい、まずいまずいまずい!!!新型コロナが流行っている今、俺に再就職なんて不可能だった。
真5愚鈍を完成させて、なんとしても生き延びる!私は最後のスタック100で強化に挑む!!!
いっけええええええええええええ!!!
シュゴオオォオォォオオオオ・・・・・・・ドゥン!
・・・私は退職届けを出した。クマに腹パンなんて死んでもされたくない。
母親に頼ることにした。電話をかける
母「はぁ退職!?アンタどうすんのよ!え?ウチに?・・・アンタ、真5愚鈍なの?・・・え!?真4!?そんな防御力じゃコロナ防げないじゃない!バカ来るな!真5にして出直してきな!!!」
・・・この世はクソだと悟った。今の時代、真5防具を身に着けていない者は邪魔者扱いされるのだ。
絶望で視界が暗くなる中、一人の男が見えた。
彼も同じだった。まさに鬼気迫る表情でこの世と戦っている。
そして彼は真4愚鈍を手に叫ぶ。勝利への雄たけびを!!!

勝利!勝利!勝利いいぃぃっぃいいいい!(((´◓Д◔`)))
スタック147で真5愚鈍いけあああああああああああああ(゚Д゚≡゚Д゚)

シュゴオオォオォォオオオオ・・・

ドゥン!!!

まだだ!まだ俺には十分な記憶破片とヴォルクスの助言がある!!!
今までの充電期間。圧倒的な溜めっ!!!
それを今こそ見せるとき!!!
スタック153でいけああああああああああああ(゚Д゚≡゚Д゚)

シュゴオオォオォォオオオオ・・・

ドゥン!!!
キィイイイエァアアアアアアア(゚Д゚(゚Д゚≡゚Д゚)゚Д゚)ぶち込んでやるあああああああああああ

ドドドゥン!!!!!!!

これもうアカンやろ・・・・俺は膝をついた。
しかし思い出す。今朝の星座占い5位だったことに!!
いける!いけるぞ!最後の力を振り絞れえええええええええええ!!!
スタック177でいけあああああああああ(゚Д゚(゚Д゚≡゚Д゚)゚Д゚)

シュゴオオォオォォオオオオ・・・

カァン!!!!!
ヒャッハァァアアアアアアアアア(゚∀゚≡゚∀゚)やっぱ強化のプロやねんなああああああああwwwwwww

ってことでステータス更新!いや~ついに防御340になりましたかー(*´∀`*)
カプラスも今ある分を入れて愚鈍8段階になりました。さっさと神の鎧を手に入れてやるぜ!!!

匿名冒険者